かんきママの疑問その1 なんで換気をするのかしら?

そもそもなんで換気をするのか疑問に思ったかんきママ。換気の必要性をお教えします!

家族の健康にも、住まいの健康にも、換気は大切です

結露によって起こる現象:壁紙の汚れ・シミ、押入の中が湿気る、健康への悪影響、イヤなニオイのもと、建具類がいたむ、金属類がサビる、カビなどの発生
家族の健康にも、住まいの健康にも、
換気は大切です
壁紙が汚れたりカビの発生にもつながる結露は、健康への悪影響もあるといわれます。
室内の湿気が飽和状態になって発生するこうした現象には換気がとても効果的。湿気を屋外へ逃がして湿度を下げることができます。
快適で健康的な室内を保つために、換気には十分な注意を払いましょう。

換気にはいろいろな効果があります

知っていますか?換気扇の色々な効果
換気とは、人間の呼吸維持に必要な新鮮な空気を供給し、汚染した空気を排出します。また、燃焼に必要な酸素を供給し、不完全燃焼を防止します。
  • 除塵
    空気中のほこりには、目に見えない有害な雑菌が付着していることもあるのです。換気によって室内の塵埃を追い出せば、衛生的で快適な空間にへんし〜ん…です。
  • 室温調整
    夏の夜、換気扇で室内の暑気を追い出し、涼しい外気を取り込めば換気冷房。循環式の換気扇は冬の暖房効果も一段とアップさせますよ。
  • 脱臭
    換気扇は、いろいろな原因から発生する不快な悪臭をすみやかに排出し、快適な環境をつくります。
  • 除湿
    住まいの換気は、お風呂場だけとは限りません。人や燃焼器具からも水分の放出は大いにアリ!結露によるカビの発生や床、壁のいたみも問題です。室内の湿気は、換気によって取り除けます。
◆住宅の自然換気回数一覧
家の種類 構造 1時間の換気回数
和風(粗) 木造、畳、木製サッシ 3
和風(密) 同上 1.5
洋風(粗) 木造、木製サッシ 0.7
洋風(中) 同上 0.5
洋風(密) コンクリート、金属サッシ 0.25

※ただし、内外の温度差5~10℃、無風の状態
 換気回数1回とは、部屋全体の空気を一回入れ換えること

現代の建築は気密性が高くとっても快適!でもその分、空気の汚れに対する配慮が必要です。だから、自然換気だけに頼らず、換気扇を有効に使うことが大切なのです!
『換気』のこと、もう一度考えてみましょう。

体に有害な汚染物質を追い出します

体に有害な汚染物質を追い出します
室内の換気不足によって、今まで目立たなかった汚染物質が注目されています。この物質が及ぼす影響を「シックハウス症候群」と呼び、深刻な問題になっています。
◆シックハウス症候群の原因物質(一例)
VOC(揮発性有機化合物) ホルムアルデヒド
発生源 建材や家具、身近 な家庭用品 建材などに使用されている接着剤が
有力な発生源

これらの物質を使わなかったら一気に問題は解決!

…ところが、これはかなり難しい。なぜならフローリングや壁材として新建材が多く使われるし、壁紙やカーテン、カーペット、畳なども防虫・防カビ、難燃処理がなされているから。

じゃあどうしましょ?

現実的かつ最も簡単で有効な手段は十分な換気をすることです。
例えば…VOCの揮発量は、材料が新しいほど、室温が高いほど多い!とくに新築の場合は入居前に室温を高めて、揮発を促進させて換気により除去する「ベークアウト」方式が有効です。

とにかく、新建材への対応は換気に注意することです!

カビや建材の痛みの原因となる湿気を取り除きます

カビや建材の痛みの原因となる湿気を取り除きます
換気扇の基本機能のひとつに、除湿(排湿)というのがあります(→「換気扇には色々な効果があります」参照)。 これは、換気によって室内の湿った空気を排出し、外気を導入することにより、室内の湿度を外気の湿度に近づけて、結果的に除湿効果が得られるというものです。
換気が結露防止に効果があるというのはこの働きのことを指します。
もし、あなたが除湿機やエアコンをイメージされているとしたら、換気扇に除湿機を組み込んだようなものはありません。換気扇の内部に熱交換素子を内蔵して、これを使って室内温度をあまり変えずに「排湿」する方法はあります。→冷暖房効果が損なわれにくい換気扇。

天井埋込形換気扇のしくみ(熱交換形)

図解:天井埋込型換気扇のしくみ

排気と給気の間で熱交換するとき、室内の空気の持つ熱エネルギーを取り入れ、空気の方に移動させる方法には二つあります。その一つは、温度と湿度の両方の要素を移動させる方式で、これを全熱交換といいます。
もう一つは、温度の要素だけ移動させるやり方でこれを顕熱交換といいます。顕熱とは温度計で測ることができる熱のことで、一方、温度計では測れない熱のことを潜熱といいます。

顕熱交換方式の熱交換形換気扇を使いますと、湿度の成分は交換しませんので、室内よりも室外の方が湿度が低い場合には、換気によって(室内の空気を乾いた空気で希釈して)湿度を下げることが出来ます。 ちなみに、浴室用の熱交換形換気扇は、排湿が必要ですので顕熱交換形が採用されるほか、寒冷地などで冬場の室内の湿気を排出したい場合にも顕熱タイプが選定されます。 逆に、高温多湿の夏場、冷房中の室内と換気する場合は、全熱交換形の方が望ましいということになります。